

■ 23日(土)は昨年("第2回 江ノ島サンセットバリ")に続き、今年も江ノ島展望灯台下特設会場で開催された"第3回 江ノ島 Bari Sunset〜珠玉のかけ橋江ノ島バリ〜"へ。今年も"サンセット・バリ"は23日(土)と24日(日)の2日間"サムエルコッキング苑内展望灯台下"にて開催されるはずでしたが、23日(土)は小雨ながら降ったり止んだりの天候の中、かろうじて開催され、昨日24日(日)は生憎の荒天模様で中止になり、今年は1日だけの開催ととても残念な結果になってしまいました。また、昨年はPM1:00からの開演で、途中2時間近くもの休憩があり間を持たせるのに大変でしたが、今年はPM4:00からの開演となり、とても楽に。その所為かゆっくりし過ぎてしまい到着した時には第一部"〜夕陽に誘われて〜バリ舞踏"の2つ目の演目"パヤン・インティ(Bayan Nginte)"が既に行われていました。この踊りは"2008年バリ芸術祭参加作品"でもあり、踊りの内容はかわいらしい人気者の女官の物語を表していて、針仕事や染物仕事等をする様子を表しているそうです(写真上右)。また、最初の演目では"昨年の紹介した"ガボール(Gabor)"が踊られ、踊りの内容は(昨年のコピペですが)、ウェルカムダンス(歓迎の舞)と呼ばれ、公演の初めに踊られる歓迎の踊りで本来は花を撒いて、その場を清め、神々に感謝を捧げる為の踊りです。


● トペントゥア(Topeng Tua 写真上左右) 演者 : 松重貢一郎氏
こちらも昨年紹介した、仮面舞踏の中でも重要な演目のひとつで、"トペン"とは"仮面"。
"トゥア"は"老人"の意味でユーモラスな中にも繊細さや優雅さを表している踊り。


● ブリビス (Belibis 写真上左右) 演者 : バスンダリ ※
水鳥ブリビスたちの大自然の中で美しく飛び回っている様子を表した踊りで、アンリンダルモ王が
魔法にかけられブビリスになってしまう"アンリンダルモ物語"から創作された踊りだそうです。


● クリンチ (Kelinci 写真上左右) 演者 : プルマタサリ
こちらも昨年紹介。うさぎの群れが草原で楽しく戯れたり、餌を探し出したりする様子を描いていて、
会場内を処狭しと駆け巡る楽しい踊りです。


● クビヤールドゥック (Kebyar Duduk 写真上左右) 演者 : 大久保哲氏 ※
そして、第一部の最後の演目。男性の踊り手が座りながら魅力的で精力的に踊るとても珍しい踊りです。




● 最初にも記述しましたが、土日と生憎の天候不順。訪れた土曜日は江ノ島上空は本降りにはなりませんでしたが、時折、少し雨粒が大きくなったり、霧雨になったり・・・かと思えば止んでいる間もあったりと、とても変わりやすい天候で、涼しさを通りこして肌寒いくらいでした。そこで事前アナウンスでは、第一部と第二部の間に行われるキャンドルタイム(写真上)は中止されるとの事でしたが、幸運にも、なんとか雨も小康状態だった為、急遽開催されました。キャンドルタイムとはバリ島では"オダラン"(寺院祭礼)と呼ばれるお祭りへ向う途中の様子を演出したもので、観客席後方から通路左右に置かれたキャンドルに火を灯すイベントとして開催されました。




● そして、少しの休憩後(雨が多少降っていたた為、テント内にガムランの楽器セッティング後)、"第二部〜ガムランの至福〜バリ舞踏と生演奏"が始まりました。今年は、東京・横浜を中心に一線で活躍されている櫻田素子さん(写真上二段目右 昨年は"横浜ガムランの会"で出演)率いるガムラングループ"Terang Bulan"(トゥラン・ブーラン 写真上)が初登場だそうで、今回の目玉でもあり、再度訪れようと思ったきっかけでもありました。第二部最初は"スカルジャガット(Sekar Jagat) 大地の花と云う意味で、ガボールと同じ歓迎の踊りのひとつで、1990年に作られお供えを持って踊る踊りだそうです(写真上左)。
● "Terang Bulan"(トゥラン・ブーラン)
名前の由来は"明るく輝く月"と云う意味で、ガムラン奏者"櫻田素子"さん主宰の元、
全国で活躍されているガムラン+バリ舞踏の精鋭ユニット。


● オレグタムリリンガン (Oleg Tamulilingan 写真上左右)
1950年代にプリアタン村グヌンサリの故マンデラ翁と天才舞踏家グデ・マリオによって作られた
最初に女性一人で踊り、後半男性が加わり2人で仲睦まじく踊る蜜蜂の求愛を表した踊りで、バリ
を代表する踊りのひとつとして広く親しまれているそうです。


● バリス (Baris 写真上左右) 演者 : 山岸天平氏
戦士の踊りで、バリ島の男の子は必ず一度はこの踊りを踊る伝統的な踊りです。男性の舞踏で、力
強く華麗な誇り高い戦士を表した踊りだそうです。この後、"Terang Bulan"(トゥラン・ブーラン)
の代表曲で2006年に櫻田素子さんの作曲"Day Moon"(デイ・ムーン)が演奏されました。


● そして、第二部の最後の演目は、昨年は動画でも御紹介した"テレック〜ジャウック(Telek〜Jauk 写真
上左右)。善と悪の戦いを表した踊りです。最初に登場する白い仮面"テレック"は聖なる物の象徴で、聖
域に入り込んで来た魔物"ジャウック"を追い払い聖域を守ろうとする踊りです。バリ島では"善"と"悪"は
表裏一体で常にこの世界に存在していて永遠に存在すると考えられていて、テレックがジャウックを
成敗する事ではなく追い払う事で善と悪の終わらない戦いの象徴として描かれているそうです。


● 昨年よりは屋台は少なくなっていましたが今年も何軒かの物販ブース("七里ケ浜イカット"、"ディアン"、"アロマドリーミング&タマンサリ"、"ナカヤトレーディング"等)が昨年とは反対側に出店されていて、中でも目黒・武蔵小山にあるインドネシア料理"チャベ"さん(写真上右)には長蛇の列が出来ていました。
● 因に、昨日24日(日)に開催されていれば、"第一部〜黄昏に酔いしれて〜バリ舞踏"では"スカールジャガット"、"トゥヌン"、"マヌックラワ"、"トゥドゥンサリ"、"トペンクラス"、"レゴンクントゥール"、"第二部〜リンディックの息吹〜バリ舞踏と生演奏"では"パニャンブラマ"、"マルガパティ"、"チェンドラウシ"、"器楽曲Legende ENOSHIMA 五頭龍弁天恋絵巻(創作)"とこれまた魅力的な舞踏と演奏が予定されていました。また、この日は日本とインドネシア国交樹立50周年(外務省)を記念して(丁度、江ノ島の歩行者用の橋が完成したのもこの頃だそうです)インドネシアからアンクルングループ"ドゥタブリア"も演奏予定だったのに残念です。しかし、2日間中止にならず、1日だけでも開催され、幻想的で素晴らしい音楽と踊りを鑑賞出来たのは幸運でした。また、毎年、演目が変わるのも面白く来年もまた期待出来そうなイベントです。
● 尚、文中の※ の上の写真をクリックして下さい。動画で一部ご覧になれます。